うどん(うえだ)

タイトルはうどんですが、あまり関係ありません。

管楽器専門月刊誌 PIPERS(パイパーズ)というものがあります。
管楽器愛好者のみなさまならご存知の雑誌かとおもいます。

当店でも大人気のp-Boneが今月の表紙の楽器として抜擢されていました。

https://www.pipers.co.jp/cp-bin/eccube/html/products/detail.php?product_id=225

こちらからご覧になれますのでぜひご確認下さい。
もちろん、本物を村井楽器に見に来るのもオッケーです。お待ちしています。

特に書くこともないので、フルートの歴史をお話しようと思います。


フルートの歴史はとっても古いです。

空気を息で直接振動させて音を出す仕組み…
つまり、エアリードと呼ばれるものは4万年前からあったと言われています。

4万年前のネアンデルタール人がアナグマのような動物の骨で作った笛があるとか。
しかし、その頃の笛とよばれるものは、縦笛(縦に構える笛)ばかりです。

ではいつ頃横笛が出来たのか!


実ははっきりしていません。
一説ではインドが起源で、シルクロードを渡り中国、日本に伝来し、ヨーロッパに伝わっていったと言われています。

なので、西洋よりも東洋のほうが横笛の歴史が長いんですね。
雅楽に使われる龍笛なんかも古くからあるものですし、正倉院の宝物庫の中にも横笛が収められているそうです。



そしてバロック時代
(1700年ごろ 日本ならば江戸時代、元禄後期 徳川綱吉の時代です。
  バッハやヴィヴァルディ、パッヘルベルが後世に残る曲を作曲している時代です)

当時フルートと呼ばれるものは、みなさんも馴染み深いリコーダーの事を指していたのです。
今現在フルートと呼ばれるものは「フルート・トラヴェルソ(横向きのフルート)
と呼ばれ親しまれていました。


当時のフルートは木製で、頭部管から足部管にかけて細くなるゆるやかな円錐、管体に穴をあけ、右手小指にシーソー型のキィを取り付けただけの簡素な作りでした。

この簡素が時代をおうごとにキィの数が増え最高では17ものキィを取り付けたフルートが生まれたそうです。
しかし、キィの取り付け方に統一性はなく、楽器ごとに運指が違うものだからもう大変!

そんなカオスなフルート業界に風穴をあけたのが、我らが天才発明家 兼 作曲家 
テオバルト・ベームです!

ベームはフルート奏者としても一流で、バイエルン王国の宮廷音楽家として活躍していました。
そんな彼が現在の金属製のフルートの原型を作り上げました。

イギリス人のフルート奏者の持っていたトーンホールの大きなフルートの大きな音での演奏を聞いて感動した彼は、
より大きな音の出るよう、自分自身の楽器の改良を本格的に開始したのです。


父親から貴金属の加工方法を学んでいた彼は、様々な材料でフルートを制作しました。
硬い木、金、銀、ニッケル、銅…
大きな音を出すために大学で音響学を学び、トーンホールの最適な位置や大きさを研究しました。

そして全く新しいキィシステムを開発し、特許を取得、1851年のロンドン万博にて「ベーム式フルート」が公開されました。

ベームが作ったフルートはフランス、イギリスで大変な高評価を得ましたが、彼の故郷ドイツでは20世紀に入るまで受け入れられませんでした。
ドイツ人的には「どの音も均一すぎて単調。つまらない。キンキンと甲高い」と感じられたようです。
皮肉な話です。
ちなみにドイツやオーストリアでは1930年代まで旧式のフルートが使われていたようです。


以降、様々な楽器製作者によって細部まで改良が施され、次第に今現在皆さんがよく知るフルートになっていったわけです。
今でももちろんフルートの開発・研究は進められています。



長くなりましたが、今回はこのへんで。
次回はフルートのキィのオプションの秘密についてを書こうと思います。
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